第五回 バケモノの子
さて、こんにちは。
バケモノの子がいよいよblu-rayの発売日が決定しましたね。
最近今更なのですがサントラを借りまして。バケモノの子について、blu-rayが出る前に語っておこうかと思い、これを書いています。
ということで今回は。。。
バケモノの子
について語っていきたいと思います。
この作品なのですが、個人的には微妙でした。
この評価は結構、周りの方と同じような感じですね、終盤の展開に疑問を感じてしまったり、物語のテンポが上がり過ぎてしまい置いていかれるといった点ですね。
僕はこんな批判は出まくっていると思うので、自分だったらこうやって話を展開するなといったことを今回はお話ていこうかと思います。
まあ先に今回の作品の良かった点はどこなのかという話からしていきたいと思います。
それは背景と音楽でしょう。この2点では僕は2015年ではトップの映画だったんじゃないかなって思ってます。
まず、背景ですね、これは細田監督作品の特徴ですね。日本人が物語にスッと入っていけるように、街の風景をこと細かく描かれていて、日本人、特に渋谷に行ったことがある人とかは物語に入っていけたのではないのでしょうか。
ここが見所の1点目です。
2点目の音楽。これも素晴らしかったですね。みなさんは高木正勝さんをご存知でしょうか?この方がバケモノの子のBGMの作曲していらっしゃるのですが、まあ見事ですね。
アニメに大切なものは、それ以上に言うと人を世界観に引きづり込むために必要不可欠なのは間違いなくこの音楽という項目です。分かりやすいところから話していくと、ディズニーランドとそこらへんのテーマパークの違いはなんだと思いますか?もちろん、お金による規模の差や、クオリティの差はありますが。自分視点では、音楽がかかっていてそれがテーマにあっているかだと思います。もしディズニーが無音だったら?絶対に夢の世界に入っていくことはできませんよね?笑
それと同じで映画(特にアニメーション)にも音楽が重要になってきます。バケモノの子で表すと、渋天街の雰囲気や九太の気持ちを見てる側に使うのはもちろんアニメーションが主なんですが音楽が決めてとなってきます。
最近、細田監督と組んでる高木正勝はこれが非常に上手い人です。
サントラを借りてきて”三千世界の迷い子”や”賑やかな旅”を聞いてください、それで凄さは十分に伝わるんじゃないかなって思います。
さて、ここら辺で見所の部分は終了。
ここからは僕が考える、展開をこうして欲しかったという話に移ります。
あくまで個人的な一ファンとしての意見です。
まずですね、一番の問題点は話を詰め込み過ぎちゃった点なんじゃないのかなって思います。そこで私が重要視したい人物が一人います、それは楓ちゃん。
バケモノの子のテーマは親子愛ですよね?僕は楓ちゃんはいらないんじゃないかな?って思っています。楓ちゃんは九太の心の支えという役の立ち回りなのですが、個人的には熊鉄か九太の父さんにこの役回りをこなして欲しかったですね。
九太のお父さんとか何もしてないですからね?実の父だと言われても、俺が主人公だったら熊鉄も元にいますよ。絶対。
そこで勉強を教えるのも、心の支えもお父さんにやってほしいですね。人間世界でお父さんを信じられるようになっていき、次第に熊鉄から離れていく。この二人の父の存在を対比的に上手く描いて欲しかったですね。楓ちゃんを省いてしまえば個人的に尺に余裕ができ、テーマにあった納得のいくストーリーが作れる気がします。
あとは一郎彦の設定にも、やや問題がありますよね。ラストは構成させてあげても良かったんじゃないかな。。笑
まあそんなところですかね、これで完璧になるとは思いませんが、個人的にはそこを治せれば良いかなと思いますね。
長くなっちゃいましたね、今回はここら辺にしときましょう。
それじゃー。