映画野郎とアメコミミーハー男

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ちはやふる 上の句

さて、おはようございます。毎週土曜日シネマジャンキーの日がやってまいりました。

今週は大学始まって色々と忙しかったんですがウォッチしてまいりました。

今週の映画は ”ちはやふる 上の句”です。

 

監督は”カノジョは嘘を愛しすぎている”の小泉徳宏監督。そして主演を務めるのは最近、売れっ子の広瀬すず。そして野村周平などなどが出演している。

Filmarksではほとんどが賛の意見。「邦画がCGやスケールで勝負に出ず、あくまでもストーリーで勝負に出た、まさにこれは脚色の美。」や「広瀬すずのハマりっぷりは最高だった。しかし、その上をいく机くんの魅力。」などなど青春映画として高い評価を得ています。少数派の否の意見は「クサい演出にノレない。」「日本のダサい演出にガッカリ。」という意見もございました。

 

正直、僕は本作はノーマークな作品でした。原作知らないし、別に広瀬すずもそんなに好きではないし、海月姫みたいな売れっ子を盾にして業績あげる系映画とか思ってました。でも、撤回いたします。本当にすいません。面白かったです。笑

”カノ嘘”は実は地上波で見て、そんなに面白くなかったからどーなるかと思っていたが、本作はすごい面白かった。

 

まず、何と言っても上手くまとめたなってとこですね。2部作と言ってもやはりかなり原作からカットされる部分が多くなってしまうのに対して違和感のないストーリー展開は素晴らしいと思った。そして脚本が輝いてましたよ、テンポも良く飽きさせない。

そして、主人公である、広瀬すずをごり押ししませんでしたね。驚いたのが主格である5人がバランス良く描かれていたなという印象を持った。まあ肉まんくんと初心者の女の子は描写不足だとしても、机くんの魅力と5人の中で輝きを放つ広瀬すずの魅力がとてもわかる作品でしたよ。本当にキャラクター全員に愛着が持てるというのが本作の一番の魅力だと思います。

 

そして上のことともつながるんですが、青春映画としての出来栄えがすごく高い。それは役者さんたちが役にきちんとハマっているからキャラクターたちが生きて、個性豊かなメンバーがあんなにもぶつかり合って成長していくってストーリーが素晴らしいよね。

青春映画といえばスポーツ。この映画はかるたの映画です。いや、かるたと言ってもスポーツなんです、チームで戦う熱さ、喜びを新生活が始まった今こそ見てみてはいかがでしょうか。

 

あと褒めたいところはやはり題材である”競技かるた”について。僕も本作を観るまで競技かるたというものは知らなかったんですが、この作品を通して知ることができました。歴史や伝統を残す手立てとして映画を活用するってことは僕は素晴らしいことだなって思いました。しかも、この出来の良さ。この映画をきっかけにして競技かるたを始める子もいるんではないでしょうか。僕は日本らしさを残すためにも、こうやって伝統を題材にした映画を作って欲しいと感じました。

 

そして否の意見ですが、特に何も気になりませんでしたね。まあ強いて言えば、かるたが手裏剣みたいになるシーンとかはなんかダサいなーとかって思って見てました。笑

 

新生活が始まって動き出す活力として本作を見ていただくことを強くお勧めしたトモさんでした。

 

はい。では来週観る作品を発表いたします。

来週のムービージャンキーは”あやしい彼女”に行ってきます!

さて来週お会いしましょう、それでは!!